あなたは生徒に指導するとき、こんな言葉を使っていませんか?
「もっとお腹で支えて!」 「もっと力を抜いて!」 すると生徒からこう返ってくるのでは? 「支えって何ですか?」 「力を抜くにはどうすればいいんですか?」 日本中で繰り広げられているこのやり取り。 教える側はなんとなく理解していて自分ではできるんだけど、いざ言葉にして伝えるとなると難しい。 演奏において「こうしなければならない」という正解なんて無いと思います。 しかし「身体はこういうつくりをしてるんだ」という普遍的な事実はあります。 事実に基づいて「だからこう動かせば楽なんだよ」と説明を受ければ飲み込みも早くなります。 今回のワークショップでは「体幹」をキーワードにして【支え】や【脱力】を紐解いていきたいと考えています。 主にスポーツや武道において重要視される体幹ですが、最近では演奏においてもこの言葉が使われるようになってきました。 もしかしたら既に「体幹」という言葉を使って指導されている先生もいるかもしれません。 しかし、 ✔ そもそも体幹とはどこを指すのか。 ✔ 動作においてなぜ体幹が重要なのか。 ✔ 体幹がしっかりすると何が変わるのか。 これらを理解している方はどれだけいるでしょうか。 私は医療系国家資格を有し、音楽家専門フィジカルトレーナーとして活動しております。 これまで、クライアントの体幹をうまく使えるようにすることで音の響きが変わるのを何度も経験してきました。 その際に、私の施術によって身体のどこがどう変わったのかを伝え、クライアントからも自身の感覚として身体がどう変わったのかを聞く、ということを繰り返しデータを積み重ねてきました。 そうして現段階では、【支え】や【脱力】といった抽象的な言葉を捉えるのに「体幹」が鍵になるのではないかという考えに至りました。 今回、筋肉のつくりや関節の動きを学ぶ学問である解剖学や運動学で明らかになっている科学的な事実をもとにお話ししていきます。 なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、難しく感じないように参加者自身の身体で体験していただきながら進めていきたいと考えています。 「そういうことだったのか!」という気付きを得られる、そんな場になればいいなと思います。 このワークショップを機に、身体の使い方について新たな視点で考えられるようになり、その知見をレッスンに活かして、あなたの生徒さんのさらなる技術向上に貢献できれば幸いです。 |
開催概要
日時: 2017年2月20日(月) 18:00〜21:00(17:50から受付) 場所: Poco四条 L-アップライト室 料金: 5,000円 主催: 音楽家のための整体院 泉月 お問い合わせ: 070-5652-7071 [email protected] |
当日は、演奏時の身体の感覚の変化を実感していだたきたいので、ぜひ楽器をご持参ください。
ただし、金管楽器など音量の大きなものは全力で鳴らせませんのでご了承ください。
ただし、金管楽器など音量の大きなものは全力で鳴らせませんのでご了承ください。
講師紹介
藤本将人(ふじもとまさと)
音楽家のための整体院 泉月 院長 ・京都大学理学部卒業(神経生理学専攻) ・あん摩マッサージ指圧師(国家資格) 整形外科や整骨院にて慢性肩こりの施術に従事し、延べ17,000件以上の施術経験を持つ。 肩こり専門整体院を開業し、多くの肩こり患者の悩みを解決してきた。 高齢者の自宅や介護施設に訪問し、ADL向上・維持のためのリハビリマッサージも行っている。 片麻痺の方や筋力低下した方の姿勢保持、寝たきりの方の呼吸リハビリなどに携わり、そこで得た知見を、楽器演奏に必要な筋活動の分析に応用している。 専門学校在学中は京大医学部の腎臓研究室でマウスの解剖や遺伝子解析をして生計を立てていた。 その経験により、教科書だけでは得られない「生身の」解剖学・生理学を体得した。 京大の学生時代は音楽サークルに所属し、ロックバンドでベースを弾いていた。 それだけでは飽きたらず、ライブPAやレコーディング、ミキシングもしていた。 毎年、左京区にあるピアノ教室が開催するクリスマスコンサートのPAを担当している。 音楽家専門フィジカルトレーナーの活動をするにあたり自らもフルートを吹き始め、演奏における整体の可能性を研究している。 |